新たな戦い!?
冬が近づく今日この頃、電動車椅子サッカー選手(主に筋ジストロフィーの選手)の新たな戦いが始まります。そう、それは「寒さ」です。
「冬なんだから当たり前じゃん」という声も聞こえそうですが、重度の身体障がいを持つ者にとって寒さは体調やパフォーマンスに大きく影響を与えます。
特に手がかじかむとジョイスティックを思うように操作できず、プレーの質が落ちてしまいます。
そこで「電熱ヒーター」と「防寒カバー」の登場です。電熱ヒーターで手を温めて、防寒カバーで暖かさを逃がさないようにしています。
ちなみに、ヒーターは車椅子のバッテリーから電源を取っています。
それでも手が冷える場合は、ドライヤーを使って直接温めます。
即効性がありかなり重宝します。あとはカイロを多用して身体を冷やさないようにしています。
こういう工夫でプレーの質を維持しつつ、身体を温めて体調を維持しています。
そうやって我々電動車椅子サッカー選手は寒い冬をしのいでいます。
執筆:中山佳孝